直接的なロスと間接的なロス

こんばんは、メガネのOWNDAYS中谷です。

 

 

自分たちの上司やマネージャーの仕事は一体なんなのか。

当然人それぞれやるべきことがあるんだと思うけど、とても重要なのは、彼らがやっている仕事自体より、マネージャーが持つべき“責任”の在り方を理解しているかという部分である。

 

最初に言っておくと、この“責任”というもの、私は今まで全く理解していなかった。

理解してなかった中で、数々の失敗を経験し、その失敗を通して、“責任”がどんなものなのか最近は目に見えて分かってきた。

 

私が思うマネージャーの“責任”というのは、自分たちで判断した事を成功に導かないといけない、という直接的な結果への”責任”、というだけのことではない。

一見売り上げに何も関係のないような自分の行動、やり方、そういう普段何気なくやっていたことに実は問題がある場合、その積み重ねが、違うところで思いがけないロスになっていたりして、そのロスは会社の利益に潰し、知らず知らずのうちに自分を苦しめることになる。

つまりは、その間接的なロスを起こさないという“責任”、もあるということが分かってきた。

 

自分はそれで最近大きなミスをしたというか、今までしてきたことがミスだったことに気づいた。

GMになってから、兎に角ナメられたら終わりだと思って、自分がこうだと思うことをやってきた。

例えば何かアイデアが浮かんだら、それをブラッシュアップし、店長会議にかけ、意見をきき、修正し実行する。

ごくごく当たり前だと思っていて、そうやって店のプロモーションや店内のPOPのデザイン変更だったり、オプションレンズの基本的なおすすめ方法だったりを決めてきた。

店長も全てに納得していると思っていて、そこで決めたことは店舗で問題なく実行されるものだと思っていた。

 

でもその物事の決め方が実は間違っていて、店長たちの仕事の幅を狭め、さらには彼らの“責任意識”をも削いでいたのだ。

 

どういうことか説明しよう。

例えば店長会議で決めたことが、実際行動に移してみると、なかなかうまくいかない、すぐに結果が出ない時がある。

その時、店舗のスタッフが、その決められたこと、例えばプロモーションの実施目的、狙っている目標まで把握していたのなら、

「ここはこう変えた方がいい、こういうところに穴があるから辞めた方がいい。」など、会社が意図する目的に沿った意見が店長へ行くと思う。

 

店長は、その意見やアイデアを集めて、自分なりに整理し、店長会議でこれからどう修正して行くか、あるいは辞めるのか再度話し合い、そこでの修正や決定を店長が店へ持って帰るといったプロセスなる、というのが私の理想だった。

 

でももし店舗スタッフがそのプロモーションに対する本質的な実施目的や目標を深く理解せず、ただただマネージャーから言われたことをやっているだけになってしまっていたら…。

そうなれば、彼らは私たちの協力者ではもうなくなってしまう。

 

そのプロモーションをするのに作業工程が増えてしまった場合、きっと彼らは面倒臭いという理由でやらなくなるだろうし、

やったとしても、どこかアラが出てきて、100%やった上での結果が見えてこないという自体に陥る。

または、やる目的が伝わっていないので、そもそもそのプロモーション、アイデア自体に対する反発が起こるかもしれない。

そして実際にそういった反発が起こったことが数回あり、店長を通さず私に直接上がって来た事もある。(プロモーションに限らず。)

 

では何故、会議で共有したはずのことが、本質的な部分までスタッフに伝わっていなかったのか。

 

それは何かを決める時の私自身の行動に原因があった。

そもそも、『私のアイデア→会議で意見をきく→実施する』 という一方通行なやり方をしていることに、問題があった。

正しくは、『達成したい目標を共有する→それを達成するためのアイデアを店長に聞く→彼ら自身に議論させる→決めさせる→実施してもらう』 なのかもしれない。

 

最初のやり方が問題なのは、それをしてしまうと店長がただの伝達役になってしまうことが多いからだ。

『意見を聞く』というプロセスがあるものの、元のアイデア(戦略)は私発信のものになってしまっていて、

そうすると店長は私一人のアイデアからしか意見を出すことしかできない。店長の考える幅を狭めてしまっていたし、

そのアイデアに対する問題意識、愛着も湧かない。

更には、もしかしたらそのアイデア自体に問題があるかもしれないのに、「そのアイデアありき」での意見しか集まらないので、その議論自体が時間のロスになっている場合がある。

 

結局意見は意見、そのアイデアの実施責任は私一人に集まり、店長にはない。

何故なら大元が私なのだから。

 

責任がない状態だと、やるべき本質的な理由が表面的なものになってしまい、店長がスタッフにしっかり説明できず、結果、こちらが意図したように彼らが行動を移してくれない。

スタッフから何か反発が起こっても、伝達役になってしまっている彼らは、反発をコントロール(答えること)ができず、そのまま私へと上がってくる。

会議の時に一度説明しているのにも関わらず、元は私のアイデアからの一方通行だったので、反発も一方通行で帰ってくるのだ。

店長というフィルター(説明責任)がうまく機能していない状態になってしまっていた。

 

 

では、後者のやり方はどうだろう。

責任を店長に押し付けているような風に見えてしまうかもしれないが、実はそんなことはない。

当然、ディスカッションが目的に反した方向に行かないように、私がその場面場面で軌道修正役に回る必要がある。

だけど、基本的には達成したい目標・目的だけ共有し、あとのアイデア(戦略)は確かな現地感覚、現場を担っている店長たちに一から考えてもらうのが一番効率が良く、成功する確率も高いと思う。

また、こちらの方法の方だと、店長の方にも、「自分が何かを決めているんだ」という当事者意識が湧き、その意識が責任感に繋がっていく。そう言った状況では、たとえスタッフから反発があったとしても、結果店長というフィルターが上手く機能していくのだ。

 

リーダーは決めることが仕事と何度か見聞きしたことがあるが、それは一番重要なことではなく、

アイデアをいかに現場に近いところから出させ決めさせ、実際に実行に移す側に責任意識を持たせる、という部分が、何かを実施するにあたって一番重要な仕事の一つなのではないかと思う。

 

この部分がとても重要なのに、今の自分はここがで出来ていなかった、穴があったと私は思う。

そしてこの穴というのは実際問題見つけにくく、実は間接的な部分で大きな時間とお金と労力のトリプルロスになっているということに気づきにくいのではないかと思う。特に、私のような経験のない若い人の場合は。

 

自分の行動のアラというのは、結果どこかに結びつく。

逆にいうと、そのアラに気づき、改善していくことで、今度はそれが良い結果に結びついていく、ということでもある。

 

間接的なロスを知ること、これはマネージャーの責任の一つであり、これから最も気を使っていかないといけない部分だと深く実感した今日この頃である。

 

 

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