社会に馴染めない中学生は、総合学科の高校を選べ。

 

高校って、学校で決められた授業を決められたクラスメイトと一緒に受けるイメージな気がしますか?

私が行っていた総合学科という大学のような選択制(単位制)の学校は、実は違います。

 

 

総合学科の学校てどんなの?

 

簡単にいえば、総合学科の高校は、大学のように自分で授業が選択できる特色を持っています。

私の母校では、最初の1年は普通科と同じように最低限の基礎授業は受けさせられるんだけど、2年生後期からは完全選択制になります。

最低限受けなければならない体育も、何個か種類(柔道や水泳、ダンスなど)があって、自由に得意なものを選べます。

授業表から自分の進路に合わせて授業を選んで取って行くんですが、

例えば、

  •  看護師になりたい人は、看護系の実習や授業を選択する。
  •  IT系の大学に行きたい人は、パソコンの授業やITリテラシーの授業を選ぶ。
  •  私のように言語系の大学に行きたい人は、ひたすら英語の授業を取って、あとはその大学でいる受験科目を小出しで取る。

そして残った単位分は、取らないか、ほぼ趣味みたいな授業を取っていました。

(私はピアノ奏法とか料理研究?みたいな授業を、半ば遊び感覚で取ってました。)

総合学科の学校では、最初のHRだけクラスで行い、あとは各々カバンと教科書を持って自分の授業の教室へ向かいます。

普通科では見られない、校内大移動が毎日起こります。

当たり前だけど、全員それぞれ受けてる授業がバラバラなため、クラスとは言えどもほとんどクラスメイトと話す機会はありません。

だから、自分と同じような授業をいつも取っている人とか、1年生の時に友達になった人とほぼ3年間、行動を共にすることになります。

 

自由ですね。めちゃくちゃストレスフリーです。

…自由で楽だと思いますか?

でも自由な反面、この総合学科て、すごい学生の意思決定能力が重要になるんですよね。

 

 

15歳で人生の選択を迫られる総合学科。

 

総合学科の高校では、2年生になると授業を自分の意思で選択しないといけません。

将来何をやりたいか、どの大学に行きたいか、自己分析を必ず1年生が終わる段階でしないといけないんです。

他人が引いたレールが無く、真っ白の所から自分でレールを作っていかないといけない。

どんな高校2年生、3年生を送るかは、生徒自身が決めるのです

大学みたいですよね。これを、15歳の時にやるわけです

自由だからといって、もしこの時真剣に考えず、簡単そうな授業ばっかり取ってしまえば、どうなるでしょう?

そう、科目確定後に大学に行きたいと思ったとしても、大学受験用の授業を取っていなければ、後悔することになります。

自分が下した選択の責任を、自分で負うという経験をすることになるのです

だからこそ、総合学科の学生は芯を若いうちから持つことを強いられます。

「私は将来こうしたいから、今期はこの科目を選びます。」

その決定を下して担任に伝える、という人生の意思決定をする器量が求められるからです。

これは、私が総合学科を選んでよかったと感じる一番重要な理由でもあり、利点でもあると思います。

 

 

総合学科の先生はみんな熱心?

 

私が感じた総合学科の利点が実はもう一つあります。

それは、学校の先生がみんな熱心だということです

総合学科は学生の将来を学生自身が決めるため、判断を間違わないように担任の先生による面談が毎期行われます。

いくら生徒による意思決定とはいえ、15歳なので大人の助けが必要になるからです

担任の先生はみんな生徒の将来の夢を聞き取った上で、どの科目を取った方がいいか、科目確定の前に必ず相談に乗ってくれます。

例えば私は、こんな判断ミスをしてしまったことがありました。

高校に入った時から大学は言語系に行きたく、取る授業も英語系の科目を中心に選択しようとしていました。

だけど、何を思ったのか、面白そうでカッコイイという理由で、化学Ⅱを科目の一つとして組み込んでしまい、一度それで担任に提出したのです。

そうすると面談で、「これは変えたほうがいいんじゃない…?」とアドバイスをもらい、理由系に行きたい学生が専門的に学ぶような、難しい科目をわざわざ遊び半分で取ってしまうミスを防ぐことができました。

…とこんな風に、生徒が自分の方向性とズレた判断をしてしまわないように、担任の先生がいつも見守ってくれるのです。

そして再考が必要なら、その時間を生徒のために割いてくれるんです。

総合学科の担任先生は、クラスをまとめるという事より、どっちかというと生徒のコンサルタントみたいな立ち位置なのかもしれません。

そしてもし担任がコンサルタントとして機能していなければ、生徒の人生が崩れかねない。

だからこそ、総合学科の先生はとっても熱心な人が多かったです。

そんな熱心な先生に、自分の将来や夢を若いうちから相談できる。

夢を叶えるにはどういう決定をしたらいいか、率直な大人の意見を聞くことができる。

これは、確かな総合学科の利点だと私は思います。

 

 

総合学科の高校は、変人の巣窟?

 

最後に、総合学科の校風て一体どんな感じなのかお伝えしたいと思います。

総合学科は、いい意味でも悪い意味でも、かなり自由です

自分の意思によって自分の学校生活をアレンジできます

そしてそういう高校に入学して来た学生は、高い確率でとっても変人です。

悪くいうと我が強い、良くいうと自分の意思を持っている、というような感じでしょうか。

 

それはやっぱり、自由な授業選択を謳っている総合学科には、他人を合わせようと思っていない自由人が集まりやすい傾向があるからだと思います。

例えば…

看護系の進路を目指している人はめちゃくちゃ真面目で勉強熱心で何故か面倒見のいい人ばっかだし、

IT系の大学に行きたい人は、とことんオタクな人が結構多くて、休み時間も黒板で遠慮なくお絵かき大会で奇声を発していたり。漫画とか広げて読んでいたり。

音楽系を目指している人は、休み時間も音楽系の生徒同士で学内ライブを突然始めたり。

 

色んな人種が同じ総合学科高校という箱に入って、各々自分のしたいことだけやっている、かなりカオスな学校でした

でもそれらのグループ同士で対立が起きたり、いじめが起きたりなんでことはほとんどありませんでした。

派手系のヤンキー生徒も、この学校は変人の溜まり場だと理解しているので、特にオタク層にも干渉しない。

いじめ漫画とかにありそうな、学校カースト制度は全くない

「私は理解できないけど、別にいいんじゃない?」って感じでお互い許容し合ってる感じ。

他人は他人の好きなことをただやっているだけだから、自分も好きなことをやるだけ。

まさに多民族国家。それが総合学科の高校です。

 

 

まとめ

 

もしあなたが中学生で、今クラスで馴染めなくて悩んでる人は、こういう高校に進学したらいいとオススメすると思います。

そもそも、人間はそれぞれ趣味も考えも行動パターンも全く違うのだから、それを普通科のように全員同じところで同じ行動をさせるのは道理に反しているんです。

あなたが他人に馴染めないのは、あなたは自分の確固たる意思を持ち合わせている芯のある人間だから。

ならば、同じような人が集まる場所へ移動すればいいんです。

そうすれば、もっと人生が豊かになると、私は思います。